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萩焼 湯呑み 買取しました!2016.12.22
萩焼の夫婦湯呑みをお買取さて頂きました。
木箱も付属しており、未使用のお品でとても綺麗な状態でした。
頂き物の湯呑みでなかなか使う機会がなかったと仰るお客様。
「家に置いておくより、誰かに使ってもらえる方が、湯呑みも嬉しいですよね」と笑っておられました。
確かに、押入れの奥の方にひっそりと仕舞われているより、明るいダイニングテーブルの上で使ってもらえる方がきっと嬉しいですよね。
茶器に対するお客様の優しい心が見えたようで、何だかほっこりしました。
数ある買取店の中から当店をお選び頂き、誠にありがとうございました。
「やきもの」って何だか難しくてよく分からない…と思ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
ちょっと年配の頑固そうな男性が、工房にこもって土を練り、窯にはりついて焼きあげる。そんなイメージでしょうか。
お値段もなかなかのものですよね。名のある作家さんでしたら尚更です。
でも、そんなに難しく考える必要はないんです。
まずは焼き物の「キホンのキ」から見ていきましょう。
《陶器と磁器》
よく耳にするこの二つ、実は素材が違うんです。
陶器は俗にいう「土もの」で、陶土呼ばれる粘土が原材料。ひび割れが起きやすいためガラスの原料となる珪石や長石を混ぜて使います。
磁器は「石もの」、つまり石英や長石などの陶石を粉砕し粘土と混ぜて使います。
焼きあがった時の様子にも違いが。
軽く叩いた時の音では、陶器はゴンと低く鈍い、磁器はキーン、カンカンと金属的で高く澄んでいるという違いがあります。
見た目も、陶器は土のぬくもりが感じられる素朴で厚手な印象、磁器はガラス質の様な滑らかで硬い印象があり薄手であるという異なった風合いが出ています。
好みに合わせて、また使用するシチュエーションに合わせて選ぶことができるので、違いを覚えておくと良いですね。
《六古窯》
現在日本には、陶磁器の産地が数多くあります。それらの窯(かま)=作業場のうち、「中世(平安末期~安土桃山時代)から900年以上の歴史があり、現在も生産が続いている」という条件を満たすものは6つ。総称して日本六古窯と呼んでいます。
信楽、備前、丹波、越前、瀬戸、常滑の6つがそれにあたる窯です。皆様おなじみの焼き物の産地ではないでしょうか。
日本六古窯は、朝鮮や中国から伝わった技術による製陶を行っている近世からの窯(萩、唐津、薩摩、有田など)とは明確に区別され、正真正銘「日本のやきもの」とされているのです。
①信楽焼(滋賀県)
たぬきの置物が有名ですね。もともとは聖武天皇の離宮である「紫香楽宮」の屋根瓦を焼くことから始まったとされています。
室町時代にはその素朴な風合いから、千利休ら多くの茶人に愛され「茶陶信楽」として人気を博しました。
冒頭のたぬきですが、昭和天皇が信楽を訪問された折、このたぬきの置物を気に入られ歌に詠まれたことから、全国に広まったそうです。
②備前焼(岡山県)
猿投窯(愛知県名古屋市~豊田市、瀬戸市、大府市、刈谷市などに分布する1000基を超す古窯跡の総称)の流れを汲む他の5つの窯とは源流を異にするのが備前焼。
岡山県東部邑久地方の須恵器(古墳時代中期~平安時代に作られた土器)の流れから来ているこの焼き物は、釉薬(素焼き段階の陶磁器表面に塗っておく薬剤)を使わない製法や赤みの強い色合い、窯変により生み出される模様などが特徴的。
③丹波焼(兵庫県)
発祥は平安末期~鎌倉初期。従来の穴窯から登り窯へと製法が変わり、蹴りロクロ(左回転のロクロ)の技術など、今に伝わる伝統の技が取り入れられた時期でした。
江戸前期には、これも茶人であった小堀遠州らの指導による茶陶が制作されました。
後期には藩の援助も受けながら、直作、一房などの名工が競うように製陶、丹波焼の名を世に知らしめたのです。
④越前焼(福井県)
平安末期、もともと須恵器を焼いていた地域で常滑の技術を導入して作り始めたのが越前焼の始まりだそう。
硬くて丈夫な備前焼は、水や穀物の貯蔵などに適し重宝されました。
室町以降では、既婚女性が歯を黒くするのに用いたお歯黒を入れておく容器が盛んに作られ、後には一輪挿しとして利用されるようにもなりました。
⑤瀬戸(愛知県)
瀬戸市にある猿投山の麓が発祥の地。植物の灰を釉薬にした、灰釉陶器が新しく制作され始めました。
当時の六古窯のうち、強度を高めるために器に釉薬をかけて焼く技法をとっていたのは瀬戸焼だけ。それらは京や有力な寺院を中心に使用されていたそうです。
明治以降、万国博覧会への出展など海外へのコマーシャルを積極的に行い、高い評価を得ました。
海外からの注文も増え、世界中に「Seto」の名が広がりました。
⑥常滑焼
猿投窯の流れをくむ、六古窯の中でも最古で最大規模の窯でした。
安土桃山時代までに、累計で3000基を超す窯が築かれたとされています。
広範囲にわたり出土品が多いことから、常滑焼がいかに広く流通していたかがうかがえます。
平安期には日用品である小皿や小椀、生け花用品などが、明治期には煉瓦タイル、衛生陶器なども生産されました。
庶民の生活に根付いたやきものであると言えるでしょう。
この他にも、有田焼、美濃焼、九谷焼、萩焼、小鹿田焼、波佐見焼などなど…歴史あるものから、比較的新しくモダンなデザインのものまで、ひとくちに「やきもの」と言っても、それぞれの個性は実にバラエティに富んでいます。
名古屋でも年に一回ナゴヤドームにて、「ドームやきものワールド」というイベントが開催されています。さすが猿投窯の故郷?
なかなかの人出でいつも大賑わいだそうですよ。やきもの好きな人が多いのでしょうか。私も一度行ってみたいと思っています。
陶磁器は頻繁に買い替えるというものでもありませんが、だからこそ買う時には楽しんでじっくりと選びたいですよね。
一生付き合える器に出会えるかもしれないのだから。
仲屋質店では、ノリタケ、たち吉、香蘭社、深川製磁、三郷陶器(sango)、大倉陶園、NARUMI(ナルミ)、源右衛門窯、ニッコー(NIKKO)、白山陶器、イッタラ、アラビア フィンランド、アルメダールス、ビレロイ&ボッホなどの、比較的普段使いに適したブランドの食器類も大歓迎です。製品の特性上、割れたり欠けたりしているものはお取り扱いが難しいかもしれませんが、未使用であったり、新品に近い状態でしたらお買い取り致します。ついつい集めたくなるカップ&ソーサーなども、趣味が変わったり使わなくなったりして、お家に眠っていませんか?処分してしまうのはもったいないです!ぜひ一度仲屋へお問い合わせください。
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